台湾の青茶(烏龍茶)を蓋碗で入れる。

 蓋碗は、小さなお茶碗に蓋が付いたような形の中国茶の茶器。  みんなで飲むときにはこれを急須のようにお茶を淹れる道具として使い、一人なら、蓋で茶葉を堰き止めながら飲む道具としても使います。  口が大きいのでお手入れもカンタン。量産のものはお値段もお手頃。  そして、蓋碗は形が良ければ、お手頃価格でもおいしく淹れられるものがけっこうありますので、日常の茶器にもおすすめです。

(こちらでは、容量100㏄(蓋の掛かる所までお湯を入れた量)の蓋碗を使用しています。)

1.茶器を温めます。
使用する茶器を全部温めます。
蓋碗も、茶杯(湯呑み)も、茶海を使用する場合は茶海もです。
まずは蓋碗をお湯で満たし(写真)、温まったら茶海にお湯を移し、茶海が温まったらそのお湯を茶杯に注いで温めるといいと思います。
茶杯のお湯はお茶を注ぐ直前までそのままで。

2.茶葉をいれます。
茶葉をたっぷり使い、蒸らし時間を短めに何煎も淹れるのがおいしくたくさん淹れるコツ。
写真の茶葉は、左は木柵鉄観音(球状茶)、右は文山包種(条形茶)です。
見かけ上は文山包種の方がだいぶかさばりますが、どちらも5gです。
このくらいの量で淹れると、茶葉にもよりますが、6煎~10煎くらい楽しめます。

3.お湯は蓋の淵まで。
とにかく良い香りに淹れたいのが青茶。高温に保つことが大事です。
お湯は沸かしたてを使い、蓋のフチの掛かる、ギリギリまで注ぎましょう。お湯が少ないと香りの良いお茶になりません。
蓋碗には茶托がついてますので、多少溢れても大丈夫。おいしいお茶を飲むためにお湯はたっぷり使いましょう。
お湯を注いだらすぐに蓋をして蒸らします。しばし、お茶が目を覚ますのを待ちましょう。
蒸らし時間はお茶によって前後しますが、だいたい1煎目2煎目は1分前後。3煎目以降は15秒~30秒くらいずつ蒸らし時間をだんだんと伸ばしていきます。

4.蓋碗の持ち方
蒸らし終えたらお茶を茶杯や茶海に移します。
蓋碗の持ち方は写真(少し見えづらいですが)のように、親指と、その対角を中指・薬指・小指の三本とで持ち、人差し指で蓋をおさえるようにします。
蓋が安定しない場合には、人差し指と中指で蓋をおさえ、持つ方は親指と、反対を薬指・小指の2本にします。
女性の方は両手を使って淹れても大丈夫です。
熱いのでヤケドしないよう気をつけましょう。

5.お茶を出します。
お茶を出すときは、その都度、最後の一滴まで出し切りましょう。
蓋碗にお湯が残っていると底にある茶葉はずっと蒸らしていることになってしまいます。
蒸らしすぎは雑味のもと。
次の一煎のためにもおいしい状態のお茶で出し切りましょう。

6.茶葉は開いたらこんな感じです。
写真はどちらも3煎目を淹れ終えた状態です。
どの茶器でもそうですが、茶葉が開いた状態で茶器の6~8割くらいの嵩になるのが、おいしく淹れ易い量です。目安にしてください。
左の木柵鉄観音は揉捻も焙煎も非常に強く、このくらいしか開きませんが、ちょうど器の6割くらいでしょうか。文山包種の方はだいたい8割くらいです。

7.茶海があると便利です。
茶海は持っていると便利な茶器。何人かでお茶を飲むときにはこの茶海にお茶を移して、そのお茶をそれぞれの茶杯に注ぎ分けるとお茶の味が均等になります。
片口の容器であれば代用もできますので紅茶用のミルクピッチャーなどを使っても良いと思います。
3煎から4煎くらい入る量のものが便利です。
茶海がない場合は日本茶と同様に、皆さんの茶杯に少しずつ行って帰っての繰り返しで均一に注ぎましょう。

8.茶杯もたまには使いたい。
お猪口のような小さな中国茶の茶杯は、普段使いにはちょっと面倒ですが、味も香りもしっかり楽しめる優れもの。
ちょっと良いお茶を飲むときや、新しいお茶を開ける時なんかには、茶杯でしっかり味わいたいところ。
何人かで集まってお茶を飲むときにも、茶杯で少しずつ飲んで、何種類かのお茶を楽しむのにはもってこいです。
定番の真っ白い茶杯をいくつか持っていると楽しみが広がります。

 中国茶用の茶器は持っているとやはり便利です。
 高級品もいいですが、蓋碗・茶海・茶杯はお値段に関係なく良いものがあります。探してみるのも楽しいですよ。

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